歴史の里
今回のテーマは“あゝ野麦峠”
したがってまず工女宿【宝来屋】に向かった。
ここはかつて飛騨から岡谷に向かう糸ひき工女たちが泊まった宿である。
ただの宿と違い、哀愁が漂っている。
中の様子
囲炉裏が二つある、この囲炉裏がいったい幾人の少女の凍えた体を温めただろうか?
多い時には数十人の工女たちが一度に宿泊した。
どんな思いで厳寒の野麦峠を越えここで体を休めたのだろうか?
希望を胸に険しく厳しい峠を耐えたのだろう。
この宿で命を落とした者もおそらくいただろう?
当時の様子
宝来屋の女性の写真があった。
彼女たちが多くの少女たちの哀愁を癒したのだろう。
そして元気と希望を与えたに違いない。
できることならタイムスリップしてその時代に行ってみたいものだ。
最後の主
説明を読んで頂ければ分かります。
江戸から昭和初期まで多くの旅人がこの宿の世話になったことでしょう。
末永く保存されることを切に望みます。
階段
二階に上がる階段、この階段も多くの人が昇り降りしたことでしょう。
12~13歳の新工たちはきっとはしゃいで昇ったのではないでしょうか?
疲れきってそんな気力もなかったかも知れませんね。
二階
二階も板敷きの粗末だが広い空間があります。
冬の野麦は隙間風も厳寒だったでしょう。
許されることなら泊まってみたいものです。
隠し部屋
工場から逃げてきた工女をかくまうための部屋で、中はかなり狭く、
戸を閉めると木目と一体化してわかりにくくしてあった。
いったい幾人の工女が隠れたのだろうか?
囲炉裏
絶やすことなく薪がくべられていたことでしょう?
凍傷や、低体温症でやってくるものも大勢いたはずです。
まさに命のともし火だったことでしょう。
裏から
真冬は積もった雪で埋もれていたに違いありません。
どんなにつらい峠越えだったのでしょうか?
現代のほうが冬季閉鎖になるのに・・・・・!