“あゝ野麦峠”の独り言 その12

工女宿“宝来屋”
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なんども紹介している“宝来屋”
江戸時代からあった宝来屋は侍や工女を泊めた宿です。
いったい何人が泊まったことでしょう?
ここにはそれらの人々の思いが詰まっています。
松本市歴史の里に移築復元されましたが、その姿は当時の物と変わりありません。

隠し部屋
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他の宿とは違い、ここには隠し部屋があります。
追っ手から逃れてきた侍や、キカヤ(製糸工場)から逃げてきた工女を匿ったそうです。
戸を閉めると周りの壁と一体に見えてわからなくなります。
何人の人がこれで命拾いをしたのでしょう?
また、命拾いできなかった人もいるのでしょうか?

二階正面の障子を開けると
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この窓からは一体何が見えていたのでしょうか?
移築されているので、今となっては分かりませんが、冬の野麦は真っ白だったでしょう?
その景色に何を想ったのでしょう?
ケータイもゲームもない時代、工女達は何をして過ごしたのでしょうか?
疲れ果てた体を休める為、景色など見る余裕もなかったのでしょうね。


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